レーザー墨出し器は水平・垂直ラインを出せる電動工具で、内装工事や電気・配線工事などあらゆる現場で使用されています。
「仕事用に使える墨出し器を購入したい!」「DIYで使用したい!」など、用途によって適したレーザー墨出し器は違ってきますよね。
この記事では、大きく「現場向け」「DIY向け」の2つに分けて、2021年におすすめのレーザー墨出し器を紹介したいと思います。
また、ご自身でスペック等を確認して選びたい人向けに「レーザー墨出し器の選び方のコツ」もまとめておきました!
仕事で使う人はもちろん、初めてDIYで使用する人にもわかりやすく紹介していますよ!
【現場向け】レーザー墨出し器 おすすめ3選
仕事で利用するなら精度はもちろん、何かあったときのサポート体制が重要になってきます。
そして、昨今の不況ですから値段が安いというのも外したくない所です。クオリティの高い仕事ができ、コスパの良いレーザー墨出し器をピックアップしました。
VOICE Model-G (5ライン)|総合力No1!
料金 | 42,000円 |
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精度 | ±1mm/10m |
公式サイト |
最もおすすめなのが格安グリーンレーザー墨出し器として有名な『VOICE』です。
2020年から発売された「Model-G」シリーズは、スマホでの遠隔操作が可能で、外付けで自動追尾機能(オートベース)も利用できる墨出し器です。
VOICEはサポート体制も充実しており、メンテナンス費用も他メーカーより圧倒的に安いのが特徴です。
現場での評判も良いので、一番人気の5ラインは最もコスパの良いレーザー墨出し器ではないかと思います。
タジマ ZERO BLUEーKY|スペック重視ならコレ
価格 | 99,000円 |
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照射ライン精度 | 10mで±0.81mm以内 |
到達点距離精度 | 7.5mで±1mm以内 |
鉛直点精度 | 3mで±1mm以内 |
左右通り精度 | 15mで±2mm以内 |
公式サイト |
業界で唯一のブルーグリーンレーザーが搭載されており、精度面でも業界トップといっても過言ではないレーザー墨出し器です。
ラインも細く見やすくサポートも抜群!なのですが、価格が高いのが悩ましい所です。
このレーザー墨出し器はKY(矩・横 3ライン)の墨出し器なのに、メーカー希望価格は90,000円+消費税と高額です。
実際の通販サイトでは55,000円程度ですが、本体のみの価格なのでオプションを付けるとさらに高くなってしまいます。
ライン数は少なくても良いから、1本あたりの精度や視認性が欲しいプロ向きの墨出し器ですね。
マキタ SK40GD|信頼・安心感で選ぶ
価格 | 98,000円 |
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精度 | ±1mm/10m |
工具メーカーとして非常に有名なマキタのレーザー墨出し器も、プロ向けには良いでしょう。
ダイレクトグリーンレーザーを採用しているので視認性の高いラインを出してくれますし、サポート体制も安心です。
正直な所、純粋なスペックだけを比較すると少々高い感は否めませんが、今までの実績と信頼がケタ違いにあるので、安心感を持って購入したい人におすすめです。
【DIY向け】レーザー墨出し器 おすすめ2選
DIY目的の人は、何度も利用するシーンは少ないので、できる限り安く抑えたいですよね。
もちろん、精度は高い方が良いですが、作るモノによっては必要ないパターンも多いと思うので、DIYで必要十分なレベルのものを紹介します。
VOICE Model-R (5ライン)|こだわりのDIYができる
価格 | 209,00円 |
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精度 | ±1mm/10m |
公式サイト |
現場向け1位のレーザー墨出し器『VOICE』のレッドレーザー版になります。
精度や機能、サポート体制などはグリーンレーザーと同じなので、プロの人が購入しても遜色ないレーザー墨出し器です。
プロと違って使用頻度が少ないDIYなら、多少視認性が低下しても安いレッドレーザー版がおすすめですね。
僕は個人でグリーンレーザーを持っています。
ですが、普通のDIY目的ならばオーバースペックだと思うので、初心者はレッドレーザーで十分ですね。
Huepar 2ラインレーザー墨出し器|DIY初心者なら十分
価格 | 5690円 |
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精度 | ±3mm/10m |
公式サイト |
超格安レーザー墨出し器でコストだけを考えたら『huepar』がおすすめです。
ぶっちゃけ精度やサポート面も微妙なレーザー墨出し器ですがとにかく安い!!
少しDIYで使うレベルなら十分ですし、レベルの低い用途として購入したレビュワーさんの評価は高いです。
ただし、DIYでも精度が必要なモノを作ったり、長期間継続して使用したい場合はあまりおすすめできないので注意しましょう。
レーザー墨出し器の選び方|プロ or DIY別に解説
先ほどおすすめのレーザー墨出し器を紹介しました。
絞り込んで厳選したので数は少なめですので、「実際にスペックを詳細に見て必要なレーザー墨出し器を自分で判断したい!」と思う人の方が多いと思います。
そこで、レーザー墨出し器の選び方のコツを8項目に分けて解説します。
プロ、DIY目的で着目すべきか重要度が変わってきますので、それぞれの人が判断しやすいように解説していきますよ!
精度で選ぶ
プロ:
DIY:
レーザー墨出し器の命とも言える『精度』をまずは決めていきます。
高精度が必要なプロはもちろんですが、価格に大きな影響を与える要素なので、DIY目的の人でも注視する必要のある項目です。
スペックの見方ですが、例えば「±1mm/10m」という表記ならば「10メートルで±1mmズレる可能性がある」という意味になります。
しかし、メーカーによって測定方法が違うなど、単純に数字で比較できないという状況なので、精度に関しての評判はチェックすべき項目です。
ちなみに、
一番精度の高いマキタ レーザー墨出し器ならば「±0.81mm/10m」ですが、中国製の超格安品などは「±3mm/10m」と、数字で見るだけで違いがわかったりもします。
メーカーのサポート力で選ぶ
プロ:
DIY:
レーザー墨出し器は精密機械なので、何かトラブルがあった時にすぐに対応してくれるメーカーがおすすめです。
特に仕事で使っている人は、安さよりも重視する項目だと思います。
基本的にプロが利用する国産メーカーはすぐに対応してくれるケースが多いですが、安価な中国製のレーザー墨出し器だと、Amazonや楽天経由で質問してもまともな返答がないなどのトラブルもあります。
継続して長く使いたいと思うなら、サポート力はかなり重要な項目です。
ラインの色から選ぶ
プロ:
DIY:
レーザー墨出し器は大きく赤色(レッド)と緑色(グリーン)のラインの2種類が存在します。
画像をご覧いただくとわかるように、グリーンレーザー墨出し器の方が見えやすい傾向があります。しかし、グリーンレーザーはレッドレーザーより価格が高くなってしまうというデメリットもあるんです。
- 視認性を重視 → グリーンレーザー
- 安さを重視 → レッドレーザー
以上のような基準で選ぶと良いでしょう。
個人的に思うのは、何度も利用するプロの方はグリーンレーザーの方が良いと思いますが、使用頻度が少ないDIY目的の人はレッドレーザーが良いかと思います。
照射可能なラインの数を選ぶ
プロ:
DIY:
一度の照射で水平・垂直、地墨点など照射するライン数が異なります。
2ライン〜8ライン(フルライン)と本数に違いがあり、多くなればなるほど価格が高くなります。
自分の用途にあったライン数のレーザー墨出し器を選びましょう。
ちなみに現場利用の購入者の傾向としては、
- レッドレーザーはフルラインが人気
- グリーンレーザーは5ラインが人気
おそらくですが、レッドレーザーは安価なのでフルラインを選ぶ人が多いですが、高価なグリーンレーザーだとフルラインはちょっとコスパが悪いと感じて5ラインを選んでいる人が多い印象です。
DIYレベルなら2ラインでも十分使えますし、5ラインもあればやりたい放題のイメージです(笑)
整準の方式から選ぶ
プロ:
DIY:
レーザー墨出し器の整準方式は大きく「ジンバル式」「電子整準方式」の2種類があります。
ジンバル式は振り子とマグネットを利用したシンプルな整準方法で、価格が安くてラインが早く収束してくれます。
対して電子整準方式は、整準センサーから得られる電気信号を基に整準する方法です。価格が高くてラインの収束も遅いですが、精度の高い墨出しが可能です。(※ 継続的に揺れのある場所ではラインが決まりづらいので注意!)
現場で利用する場合はシーンによって考える必要がありますが、DIY目的の人は安価なジンバル式を選んでおけば十分です。
電源の方式から選ぶ
プロ:
DIY:
レーザー墨出し器の電源の方式は、
- バッテリー
- 乾電池
- ACアダプター
以上の3つがあります。
DIY目的であれば乾電池レベルで問題ないと思いますが、仕事で使うなら、途中で使えなくなると困るので「長く使えること」が重要になってきます。
バッテリーは繰り返し充電できて便利ですが、長時間利用するためにも、大容量のリチウムイオン電池を採用している墨出し器がおすすめです。
またバッテリーだけではなく、乾電池やACアダプタでも使用できるタイプだと便利です。
非常時の時は乾電池を使ったり、長時間作業で電源が確保できる時はACアダプタを使えば安心して作業ができます。
自動追尾機能の有無から選ぶ
プロ:
DIY:
レーザー墨出し器の中には自動追尾機能を使えるモノもあります。これを使えば一人でも簡単にライン決めができるので作業効率のアップが期待できます。
大きく「内蔵型」と「外付け型」の2種類があります。内蔵型は高価なレーザー墨出し器になりがちですが、外付け型なら後から購入できる、安価である、使い回しができるなどのメリットがあるので、個人的には外付け型のレーザー墨出し器が好きですね。
DIY利用の人にとってはコスパの悪い投資になると思うので、基本的に初心者は不要だと思います。
大きさで選ぶ
プロ:用途による
DIY:基本的に不要
この記事でご紹介したおすすめレーザー墨出し器は、一般的なサイズばかりです。
しかし、なかにはポケットに入れて持ち運びできるレーザー墨出し器も存在します。
小型になる程、精度は落ちてしまいますが「気軽にサッとラインが引ける」という理由で、現場で持っていると便利なシーンも多いです。
逆にDIYなどで、たま〜に使いたい人はほぼ不要だと思います(笑)
小型で一番おすすめなのが『パナソニック 墨出し名人』です。
ちょっと縦長の形状でポケットに突っ込みやすくて耐久性が抜群!お値段は高めですが非常に評判の良い小型の墨出し器ですよ。
小型のおすすめのレーザー墨出し器は下記記事にまとめていますのでご参考ください。
レーザー墨出し器のメーカーの評価・評判は?
おすすめのレーザー墨出し器と選び方についての紹介は以上です。
気になっているメーカーの墨出し器はおすすめに入っていましたか?
あのメーカーの墨出し器ってどうなの?
このような疑問をお持ちの方は、下記のメーカー別レビューを参考にしてください。当サイト管理人が気になるメーカーや機種を調査しています!